プロデューサー/アナウンサー
自分の苦手を理解して
しっかりと準備する
びわ湖放送株式会社
塚本 京平さん
| 出身学校 | 神戸大学 |
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周りと信頼関係を築き、協力して仕事をする
私は現在、制作部に所属し、アナウンサーとして働きながら、プロデューサーの仕事もしています。
プロデューサーは、「このような番組を作ろう」「このような企画をしよう」と考え、その中でディレクターに担当を割り振ります。ディレクターは、実際に取材をしたり、VTRを制作したりします。プロデューサーが指示を出し、ディレクターがそれをもとに番組を制作するという関係があります。そのため、プロデューサーの方が立場的に上というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、カメラマンやアナウンサー、営業職なども含めて、それぞれの仕事に優劣があるわけではありません。
どの部署が偉い、偉くないということではなく、それぞれが自分の役割を担当して番組やテレビ局を支えています。
この仕事に就いたきっかけ
高校生まで野球をしていて、将来も野球関係の仕事をしたかったので、高校野球の顧問、プロ野球の球団職員、野球のアナウンサーの3つに絞りました。その中で、顧問と球団職員は転職できてもアナウンサーは転職している人がいないと思い、アナウンサーの仕事に就きました。
自分でやる仕事から、人を動かす仕事へ
プロデューサーの仕事には、今までとは違う大変さがあります。これまでは、自分で取材をして、自分で編集をしてVTRを作る仕事をしていました。
記者の仕事では、事件や事故、選挙などの取材が多く、制作部のディレクターは、スポーツやレストランなどの取材をすることが多いという違いがあります。
プロデューサーになってからは、自分一人で仕事をするのではなく、周りの人に仕事をお願いして動いてもらう立場になりました。以前は、自分で何でもやろうとして、仕事を持ち帰ってでもやり切ろうという気持ちが強かったです。しかし、自分の働き方は自分だけのものではなく、後輩や周りの人にも影響するということを意識するようになりました。
以前は、休日でも会社に行けば仕事が進むと考えていましたが、現在は仕事と休みをきちんと分けることも大切だと考えています。家族と過ごす時間も大切にし、休日にしっかり休める環境を自分自身で作ることが必要だと感じています。
また、自分がプロデューサーとしてどのように働いているかを、後輩や周りの人から見られていることも意識するようになりました。自分が仕事をしすぎることで、後輩が「プロデューサーになってもこんなに仕事をしなければならないのなら、なりたくない」と思ってしまう可能性もあります。そのため、自分の働き方が周りに与える影響についても考えるようになりました。
コロナ禍以降の約5年間で、自分自身の働き方に対する考え方も大きく変わりました。自分だけで頑張るのではなく、周りの人と協力しながら、どのように良い番組を作っていくかを考えるようになりました。そして、びわ湖放送がこれから30年、40年と続いていくためには、どのような働き方が必要なのかについても考えるきっかけとなりました。
苦手を知ることが強みになる
何事も準備をしておくことが大切だと思っています。準備ができていれば本番でも対応できるので、基本的には「備えあれば憂いなし」という考え方です。アナウンサーの世界では、「準備1年、本番1分」と言われるくらい準備が大切にされています。
どんなにアドリブが上手に見える人でも、その場で全てを思いついて話しているわけではありません。それまでの経験や、過去の失敗から学んだことを生かして話していることが多いと感じます。
例えば、自分がアドリブで話すのが苦手だと分かっているのであれば、それは逆に強みだと思います。苦手だと分かっているからこそ、事前にスピーチの内容をしっかり考えて準備できるからです。一番困るのは、アドリブが苦手なのに「自分は準備しなくても大丈夫」と思って本番を迎え、何も言葉が出てこなくなってしまうことです。
僕自身が今こうして話せているのも、アナウンサーとしてこれまでに何度かインタビューを受けた経験があるからです。アドリブで話しているように見えても、実際にはこれまでの経験や失敗があるからこそ話せています。だからこそ、事前にしっかり話す内容を考えて準備しておくことが大切だと思います。
話す前の準備と練習
中学生や高校生の頃は、好きな女の子と話すために面白い話をいくつか準備していました。そして、その話をいきなり本番で話すのではなく、まず友達に話してみて、実際に面白いと思ってもらえるかを確かめていました。
同じ話を3回ほど話すと、だんだん自分の話になっていくそうです。最初はうまく話せなかった話でも、何人かに話していくうちに話し方や内容が少しずつ変わって、面白くなっていきます。そのため、友達の中から自分の話を聞いてくれる人を選んで、何度も話して練習していました。そして、実際に反応が良かった話だけを選んで、本番に持っていくようにしていました。
このように事前に準備して練習することで、本番でも自信を持って話せるようになるのだと思います。
自分の話し方を知る
自分の声を録音して聞いてみると、「自分の声ってこんなに高かったのか」「こんなに暗い声だったのか」と思うことがあります。私も昔は、自分がテレビに出ている姿を見るのが嫌でした。「またこんな顔をしている」「またこんな話し方をしている」と思っていました。
しかし、今考えると、本番中に自分が周りからどのように見えているのか、どのように話が伝わっているのかを分かっていなかったということです。そこで、勇気を出して自分の出演している番組をたくさん見るようにしました。そうすることで、自分がどのように映っているのか、話し方がどのように聞こえているのかが少しずつ分かるようになりました。
私は、もともと話すことやアドリブが特別得意だったわけではありません。これまでの準備や経験を積み重ねてきたことで、今のように話せるようになったのだと思います。「準備1年、本番1分」というのも、1年間毎日ノートに書いて準備するという意味ではなく、これまでの経験から分かった自分の能力や知識を、本番で生かすということです。
初対面の人と話すことが苦手なら、一度話してみればいいと思います。一度話してしまえば、次からは「初めて話す人」ではなくなります。誰でも最初は緊張するものなので、経験を積むことで少しずつ苦手意識をなくしていくことができると思います。
もし、進学先を悩んでいるなら
ご家族が許してくれていて、悩んでいるのであれば、大学に行った方がいいと思います。自分が大学4年生になった時に選択肢がすごく広がるので、大学進学がおすすめです。また、悩んでいる時間があるなら、勉強して進路の選択肢を増やしている方がいいと思います。きちんと自分の進路について家族と話すことも大切です。
Q.好きな教科・科目は?
A.現代社会・政治経済です。
(教員免許を持っています。)
Q.仕事をする上での憧れ、目標は?
A.情熱を持ちながら冷静に判断ができる人です。
Q.必要な資格や、向いている人は?
A.資格はいりません。
誰かのために一生懸命になれる人が良いです。
| 住所 | 本社:滋賀県大津市鶴の里16-1 |
|---|---|
| 設立 | 1971年 |
| URL | https://www.bbc-tv.co.jp/ |
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