製造業
失敗を恐れず
自分で考え働く
宮川バネ工業株式会社
平岩 郁也さん 28歳
製造機メンテナンス 生産オペレーター
出身学校 | 東近江市立玉園中学校 滋賀県立水口高等学校 奈良産業大学卒 |
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自分の作った製品が車の部品に
板バネを製造するための金型のメンテナンスと生産オペレーターを担当しています。板バネは車や家電製品、精密機械などに使われています。
マルチフォーミングという機械で、様々な角度からプレスして精密な部品を製造するのですが、材料となる金属は同じように見えても、100分の1ミリ単位で厚みに差があります。厚みが違うと金属の曲がる角度に差が出てしまいます。製品に誤差が出ないように、オペレーターが微調整します。現在の主な仕事は、金型の微調整です。
この仕事に就くまで、製造業は機械を動かしているだけだと思っていましたが、100分の1ミリの誤差も許されない大変な仕事だと知りました。
大変な分、自分が金型を調整して製品になったときや、新しい金型を作って製品になったときにやりがいを感じます。車が好きなのですが、自分の作った製品が車の部品として使われていることがとてもうれしいです。
学生時代は野球に熱中
小学校から大学まで、野球をしていました。高校では滋賀県ベスト4まで進み、スポーツ推薦で奈良の大学に進学しました。仕事をするようになってから、大学まで野球を続けるにはお金がかかっていたことを知り、両親に感謝しています。
野球はうまくいくことの方が少ないスポーツだと思います。失敗して、次に失敗しないためにはどうしたらいいか、考えてやっていました。その経験は仕事に活きていると思っています。野球で身に付けた粘り強さが、細かくて専門的な仕事をする上でも役に立っています。
地元に戻って働きたいと説明会に参加したときに、大好きな車の部品も作っていると聞き、採用試験を受けました。平日は17時までで、土日が完全に休みなので、プライベートの時間も充実しています。地元の友だちと草野球やブラックバス釣りを楽しみ、スポーツジムに通って体を鍛えています。
失敗を恐れず自分で考え働く
入社当時から技術指導担当の中東さんに教えていただいています。細かい作業はもちろん、仕事に対する心構えも教えていただきました。
入社当初は、失敗が怖くて自分から「こうしたい」と提案することができなかったのですが、中東さんが「失敗してもいいから自分で考えてやってみよう」と温かく見守ってくださいました。
ミスしたことには怒られませんが、ミスを恐れてやらなかったことに怒られます。まずは自分で考えてみて、分からなかったら上司に聞いて教えてもらうという経験が今も活きています。
板バネは、お客さんからこんな製品を作りたいというお話を聞き、製品の金型の図面から起こして、金型を作り、部品の製造をします。今は教えてもらいながら図面を書いていますが、一人で図面を起こし、部品の製造までを請け負えるようになるのが今後の目標です。
中高生・大学生には、少しでもいいので、世の中にはどんな仕事があって、自分が将来どんな仕事に就きたいかを考え、その仕事に就くにはどんなことが必要かなどを調べて知ってもらえたら、自分の武器になると思います。
Q.子どものころの夢は?
A.プロ野球選手
Q.休日の過ごし方は?
A.友だちと釣りや草野球をしています。月に数回、草野球の大会にも出場しています。
Q.この仕事に向いている人は?
A.粘り強く仕事に向き合える人
7:00
起床・朝食
8:00
出勤
8:15
仕事開始
生産オペレーター、金型メン
テナンスを同時進行で行う
12:00
昼食
17:00
退社
18:00
スポーツジムで筋トレ
19:00
帰宅・夕食
20:00
プロ野球中継を見る、バス釣りのYouTubeを見る
24:00
就寝
住所 | 〒527-0154滋賀県東近江市園町31-1 |
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電話番号 | 0749-46-0193 |
設立 | 1953年 |
従業員数 | 38名(2021年11月9日 現在) |
URL | http://www.m-b-k.co.jp/ |
自動車・家電・建築・農業・エネルギー関連・インフラ等、幅広い業界向けに金属精密バネを製造しています。
有給取得率80%以上、月平均時間外労働4時間以下などの実績で、若者が働きやすく成長できる企業として国からユースエール認定を受けています。毎年の資格取得者も多く、働きやすさとスキルを磨き成長できる環境を両立しています。